2022年02月15日

社長ブログ

逆も真なり


仕事をしていると、原因と結果(因果応報)がいたるところにあると気づきます。良いこと、悪いことの両方の原因を突き止め、対策をすることで、良いことが増え、悪い事が減るということは仕事上重要なので、ご存じの通りです。つまり、因果応報はとてもだいじなものです。

しかし、原因と結果が実は逆のことが我々の頭の中では起こったりするのです。これを因果の逆転というそうです。専門的な分野では、量子力学や相対性理論がありますので、突き詰めたい人はそれを勉強するのもいいかもしれませんね。

この因果の逆転は我々の思考でももっとも頻繁に起こっていると思われます。例えば、給料が高い(原因)→仕事ができる(結果)ではなく、仕事ができる(原因)→給料が高い(結果)が正解ですよね。

ともすれば、もっと給料の高いところへ転職したいと多くの人は思うでしょう。しかし、自分が仕事が出来なければ、いくら給料が高いところに転職をしようとしても徒労に終わるでしょう。 転職したい→仕事が出来るようになるまで頑張る→仕事ができるようになる(原因)→給料が高い。(結果)

この状態までなると、既に今の職場でも転職しなくていいぐらいの給与がもらえる可能性があります。つまり、結果ばかりを得ようと探し回るのではなく、原因をしっかり見極め、その方向へ行かないと、思考の中で因果の逆転が起きるのです。

日常的に、「お金持ちになりたい」(原因)→「やりたい事ができる」(結果)と思うのであれば、次の例はどうでしょう? 「やりたい事をしたい」(原因)→「お金持ちになる」(結果)こちらのほうが、しっくりきませんか? やりたい事がないのに、お金持ちになってもしかたないのです。

因果の逆転の罠に引っ掛からないように、常日頃、原因探しを間違えないようにしたいものです。