制作ノウハウ ホームページの更新費用を抑える方法|自分で更新と保守の見極め
2026年08月23日
結論:更新の多くは自分でできる。ただし「保守」は別物として残る
ホームページの軽微な文言修正のたびに費用がかかるのは、あなたの知識不足ではなく、そのサイトが「制作会社しか触れない作り」になっているからです。CMS(更新システム)が入っていれば、お知らせ・本文・画像・料金表は管理画面から自分で更新できます。ただしセキュリティ更新や障害復旧はプロ側に残るため、「自分で更新できる範囲」と「保守に任せる範囲」を切り分けて設計するのが正解です。
福岡でホームページ制作を手がける私たち福岡のホームページ制作 AliveCastは、初回のヒアリングで必ず「CMSで自社でも更新できるようにしたいか(=更新の自走可否)」を確認します。自社更新は特別な要望ではなく、設計に最初から織り込める前提です。
※ 本記事は特定の金額を提示しません。制作費も保守月額も要件(ページ数・CMSの有無・自社編集の範囲・保守に含める項目と頻度)で幅が出るため、相場という一本値では比較できないからです。数字ではなく「なぜ幅が出るか」の項目で読み解けるようにします。
持ち帰り:まず自分のサイトに管理画面(CMS)があるかを確認する。無ければ「毎回費用」は構造上の必然です。あるなら、どこまで自分で直せるかを一覧で出してもらいましょう。
なぜ更新のたびに費用がかかるのか
毎回請求される構造的な理由は、更新の担い手が制作会社しか存在しないことにあります。テーマやテンプレートのPHP、あるいはハードコードされたHTMLを直接編集しないと直せない作りだと、文言1行の修正でも制作・確認・反映という同じ工程を踏むため、都度の作業費が発生します。
つまり「高い」のではなく「触れる人がいない」のが本質です。ここを理解しないまま安い制作会社を探しても、更新のたびに費用がかかる構造そのものは変わりません。見るべきは初期の制作費だけでなく、「公開後、誰がどうやって直すのか」という運用の設計です。
発注前に、次の一言を必ず聞いてください。「このサイトは、公開後にお知らせや本文を私たち自身で直せる作りになりますか」。この問いに「管理画面から直せます」と即答できるかどうかで、更新のたびに費用がかかる会社かどうかがほぼ分かります。
持ち帰り:見積を比べるとき、初期費用の総額だけでなく「公開後の更新は誰が・どうやって行うか」を必ず1行で確認する。
CMSを入れれば自分で更新できる範囲
CMS(WordPressなどの更新システム)が入っていれば、お知らせ・本文テキスト・画像の差し替え・料金表といった日常的な更新は、専門知識がなくても管理画面から発注者自身で行えます。ワープロで文章を打ち替える感覚に近く、HTMLを触る必要はありません。
ただし「CMSが入っている=何でも自由に直せる」ではない点に注意が必要です。実際に自分で直せる範囲は設計によって変わり、一般に次のような段階があります。
- お知らせ・ブログの投稿(ほぼ確実に自分で可能)
- 本文テキストの修正(多くの場合可能)
- 画像の差し替え(可能。ただしサイズ・比率のルールは要確認)
- 料金表・一覧の項目追加(設計次第。表組みが崩れやすい箇所は固定されることも)
- トップページのレイアウトそのものの変更(プロ側に残ることが多い)
私たちがヒアリングで自走可否を必ず確認するのは、この「どこまで編集可能にするか」を最初に握らないと、公開後に「そこは直せません」という食い違いが起きるからです。
持ち帰り:「自分で直せる範囲」を上のような項目リストで明示してもらい、口頭の『だいたい直せます』を鵜呑みにしない。
「自社で更新できる設計にするか」は見積が動く論点
ここが費用の分かれ目です。CMSを入れて自社更新できるようにすること自体は前提にできますが、「どこまで自由に編集させるか」で制作側の作り込み工数が変わるため、費用に幅が出ます。
全ページを自由編集にすれば、レイアウトが崩れないよう部品化・ガードを作り込む必要があり、その分の工数が乗ります。逆に、崩れやすいトップ構造は固定して本文だけ編集可にすれば、作り込みは軽くなります。つまり「自社でどこまで直したいか」という要望が、そのまま見積の変動要因になります。
だからこそ、発注前に自分の希望を言語化しておくと見積のブレが減ります。「毎週お知らせを自分で出したい」「料金改定を自分で反映したい」「でもデザインは触りたくない」——この優先順位が決まっていれば、必要十分な編集範囲で見積もってもらえます。全部を自由編集にするのは、必ずしも安くも安全でもありません。
持ち帰り:「自分で更新したい箇所」と「触らなくていい箇所」を発注前に紙に書き出す。この一覧が見積精度と費用を左右する。
CMSを入れても「更新が続かない」本当の理由
正直に言うと、CMSを入れても更新が止まるケースは非常に多いです。私たちの見立てでは、更新が続かない根本原因はツールではなく運用体制——社内に「毎月更新する担い手と工数が本当にあるか」です。管理画面があっても、書く人・時間がなければサイトは古いまま放置されます。
この「続かない前提」を最初に顕在化させることが、失敗を避ける最大のポイントです。ヒアリングで私たちが運用・更新体制まで踏み込んで聞くのは、ここが当社の考える最大の差別化ポイントだからです。
そのうえで、社内で回すのが難しいと分かった場合の選択肢として、私たちはAIが下書きを作り、先方は承認するだけで公開できる自動運用を保守に内包する形で提案しています。人が毎回ゼロから書く負担をなくし、「続かない」を構造的に解消する狙いです。これはツールを渡して終わりにしないための当社の型で、CMSを入れれば必ず自走できると保証するものではありません。運用体制が伴わなければ、どんな仕組みでも止まります。
持ち帰り:CMSを入れる前に「毎月、誰が・何時間かけて更新するか」を具体的に決める。決まらないなら、運用を任せる前提で比較したほうが結果的に続く。
月額保守の相場が読めないのはなぜか
月額保守の相場が読めないのは、「保守」という言葉が指す範囲が契約ごとにバラバラだからです。相場という一本値では比較できず、正しくは「範囲×頻度」で見ます。同じ『保守』でも、次のどこまで含むかで中身がまったく違います。
| 保守の項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 障害対応 | サイトが表示されない・問い合わせが届かない等の復旧 |
| セキュリティ更新 | CMS本体・プラグインの脆弱性対応、バージョン更新 |
| 軽微な修正 | 文言・画像の差し替え(月あたりの回数・時間に上限があることが多い) |
| コンテンツ更新 | 記事・お知らせの作成そのもの(量に応じて変動) |
A社の『月額保守』が障害対応とセキュリティ更新だけ、B社が記事作成まで込み、というのはよくあることです。総額だけを並べると「A社が安い」と見えますが、含まれる範囲が違うので比較になっていません。総額でなく上の項目単位で並べ直すと、相場のブレの正体が見えます。
持ち帰り:各社の月額保守を、上の4項目に分解して表で並べる。総額比較をやめて項目単位で比べると、高い・安いの理由が説明できるようになる。
「自分で更新=保守不要」ではない
もう一つの誤解が「CMSを入れて自分で更新するなら保守は要らない」という考えです。これは危険です。文言やお知らせは自分で直せても、CMS本体・プラグインのセキュリティ更新、障害からの復旧、レイアウトを崩さない構造変更は、専門側に残ります。
セキュリティ更新を放置すると、脆弱性を突かれてサイトを改ざんされるリスクがあります。また、自分でトップのレイアウトを触って崩してしまい、その復旧費が通常の更新費より高くつく、という逆転も起こります。
正しい設計は、範囲を線引きすることです。
- 自社でやる範囲:文言修正・お知らせ・画像差し替えなど、崩れにくく頻度の高い更新
- プロに残す範囲:セキュリティ更新・障害復旧・レイアウトや構造の変更
セキュリティ更新や障害対応が実際にどれくらい必要かは、CMSやプラグインの構成、外部で新たな脆弱性が出るかどうかにも左右され、事前に固定はできません。だからこそ「起きたときに誰が対応するか」を契約で決めておく意味があります。リニューアルで更新体制を見直すタイミングは、この線引きを設計に落とし込む好機です。
持ち帰り:契約前に「自社でやる範囲/プロに残す範囲」を1枚に線引きする。特にセキュリティ更新を自社側に含めないこと。
発注前に自分で確認できるチェックリスト
専門知識がなくても、発注前・契約時に自分で確認できることがあります。次の5点をそのまま質問・確認に使ってください。
1. CMSの有無と編集範囲:現サイト/新サイトにCMSが入るか。入るなら「自分で直せる範囲」(お知らせ/本文テキスト/画像差し替え/料金表/レイアウトそのもの)がどこまでかを一覧で明示してもらう。
2. 操作説明・伴走:管理画面の操作説明・マニュアル・公開初期の伴走がプランに含まれるか。
3. 『軽微修正』の定義:保守契約書で「何を軽微とみなすか・月あたり何回・何分まで込みか」を文章で確認する。口頭の『軽いものは無料』は後でもめる。
4. 保守の内訳分解:月額保守を〔障害対応/セキュリティ更新/軽微修正/コンテンツ更新〕の4項目に分けて各社を並べる。総額でなく項目単位で比較すると相場のブレが消える。
5. 『続けられるか』の正直な見積もり:社内に毎月更新できる人・時間が本当にあるか。無ければ、CMSより運用代行(AI下書き+承認のみ)の方が結果的に安く、止まらない場合がある。
持ち帰り:この5点を印刷して見積面談に持ち込む。特に3番(軽微修正の定義)と4番(内訳分解)は、その場で書面化を依頼する。
悪い例→良い例
悪い例:「CMSを入れれば全部自分で更新できるから保守はいらない」と考え、保守なしで契約。半年後、プラグインの脆弱性を放置していて改ざん被害に遭う。さらにトップのレイアウトを自分で触って崩し、復旧費が通常の更新費よりかえって高くついた。
良い例:自社で回す範囲(文言・お知らせ・画像差し替え)と、プロに残す範囲(セキュリティ更新・障害復旧・構造変更)を契約時に線引き。保守は「範囲×頻度」で複数社から見積を取り、項目単位で比較した。加えて「更新が続くか」を担い手・工数ベースで正直に判断し、続かない見込みだったため、下書きをAIが作り承認だけで公開できる自動運用を保守に含める選択肢も並べて比較した。
違いは、金額の大小ではなく「範囲を分解して比較したかどうか」です。分解すれば、専門知識がなくても妥当性は判断できます。
持ち帰り:契約前に「自社/プロ」の線引き表と「保守4項目」の比較表の2枚を必ず作る。これがあれば各社の見積を同じ土俵で比べられる。
よくある質問
ホームページは自分で更新できますか?
CMS(WordPress等の更新システム)が入っていれば、お知らせ・本文・画像・料金表は管理画面から自分で更新できます。専門知識は不要です。ただし編集できる範囲は設計次第なので、発注前に「どこまで自分で直せるか」を一覧で確認してください。
更新のたびに費用がかかるのはなぜですか?
サイトが制作会社しか触れない作り(テンプレートやHTMLの直接編集が必要な構造)になっていて、更新の担い手が制作会社しかいないためです。文言1行でも同じ工程を踏むので都度の作業費が発生します。CMS導入で解消できる場合が多いです。
ホームページ保守の相場はいくらですか?
相場を一本値で示すのは適切ではありません。保守に含む範囲(障害対応・セキュリティ更新・軽微修正・コンテンツ更新)と頻度で金額が変わるためです。総額でなく項目単位で分解し、複数社を同じ土俵で比較すると妥当性を判断できます。
CMSと保守の違いは何ですか?
CMSは発注者が自分で日常更新するための仕組み、保守はセキュリティ更新・障害復旧・構造変更などプロ側に残る作業です。自分で更新できるようになっても保守は別に必要で、両者は排他ではなく役割分担の関係です。
自分で更新すれば保守は不要になりますか?
なりません。文言やお知らせは自分で直せても、CMS本体やプラグインのセキュリティ更新、障害復旧、レイアウトを崩さない構造変更はプロ側に残ります。放置すると改ざんや復旧費増のリスクがあるため、範囲を線引きして契約するのが安全です。
更新体制や保守の範囲をどう設計すべきか迷ったら、要件に合わせて一緒に整理します。福岡のホームページ制作・運用について、お問い合わせからお気軽にご相談ください(無料見積対応)。




