Web運用のヒント WordPress 7.0.3が公開、自社サイトで今やること
2026年09月02日
WordPress(ワードプレス)の公式サイトが2026年8月6日、セキュリティ更新版「WordPress 7.0.3」を公開しました。セキュリティ更新とは、攻撃に悪用されうる弱点(脆弱性)をふさぐための更新のことです。自社サイトがWordPressで作られているなら、できるだけ早く最新版へ更新し、あわせて「自動更新が動いているか」を確認してください。この記事では、開発者でなくても自分で確認できる手順まで、専門用語をかみくだいてご案内します。
何が起きたのか — WordPress 7.0.3が公開されました
WordPress 7.0.3は、開発元であるWordPress.orgが2026年8月6日に公開したセキュリティ更新です。バージョン番号末尾の「.3」は、7.0系の3回目の小さな更新(マイナー更新)を意味します。新機能の追加ではなく、安全性の確保と不具合修正が目的です。
出典は公式のリリース告知です。まずは一次情報にあたってください。
WordPress 7.0.3 release(WordPress.org News・2026年8月6日)
「セキュリティ更新」という言葉は少しこわく聞こえますが、やることはシンプルです。ソフトウェアには、あとから「ここが攻撃に使われうる」という弱点(脆弱性)が見つかることがあります。その弱点をふさいだ修正版を配るのがセキュリティ更新です。WordPressは世界で最も使われているサイト構築ソフトのひとつで、それだけに弱点が公開されると、自動化されたプログラムによる攻撃の対象になりやすいという事情があります。「更新版が出た」ということは「弱点が公になった」ということでもあり、だからこそ早めの適用が大切になります。
なお、本記事の作成時点で、今回修正された脆弱性の件数・CVE番号(脆弱性の識別番号)・影響を受ける具体的なバージョンの範囲などは、当社としては断定しません。これらは公式の告知が最も正確ですので、詳細は必ず上記の公式ページでご確認ください。不確かなことを推測で書かないことも、サイトを預かる立場の責任だと考えています。
セキュリティ更新を放置すると自社サイトに何が起きるか(AliveCastの見解)
多くのサイトは、WordPress本体の自動更新が有効になっていれば、数日以内に7.0.3へ自動で更新されます。ただし「自動更新をオフにしている」「長く放置している」サイトは取り残されます。古いままの放置は、改ざん・情報漏えい・スパムの踏み台化といったリスクにつながります。
ここからは、単なる公式情報の転載ではなく、日々お客さまのサイトを保守している当社の見立てをお伝えします。
まず「自動更新が有効なら安心」は、半分正しく半分あぶないと考えています。マイナー更新は既定で自動適用される仕組みですが、実際の現場では、過去の制作会社の方針やプラグインの都合で自動更新がオフにされたまま、というサイトが少なくありません。オフになっていること自体に気づいていないケースが最も危険です。
次に、更新には「まれに表示が崩れる」というもう一方のリスクもあります。マイナー更新は互換性を壊さない設計が基本ですが、特定のプラグインやテーマ(サイトの見た目や機能を足す部品)の組み合わせによっては、更新後にレイアウトが乱れたり、問い合わせフォームが動かなくなることがまれにあります。当社は、そのために「更新前のバックアップ」と「更新後の目視確認」を標準の手順にしています。安全のための更新で、逆にサイトを壊してしまっては本末転倒だからです。
そのうえで強調したいのは、「崩れるのが怖いから更新しない」という判断が最も危険だということです。放置された古いWordPressは、人間が狙い撃ちするというより、世界中を自動で巡回する攻撃プログラムに機械的に見つけられ、既知の弱点を突かれます。攻撃に高度な技術は不要で、だからこそ「更新をしていない」というだけで標的になり得ます。崩れるリスクは事前のバックアップで取り返せますが、乗っ取られたサイトの復旧は、時間も費用もはるかに大きくなります。
あなたのホームページで今すぐやること(3ステップ)
やることは3つだけです。①管理画面にログインしてバージョンを確認する(7.0.3以上か)②更新の前にバックアップを取る③更新ボタンを押す、または自動更新の設定を確認する。この3つで、放置による大半のリスクは避けられます。
ステップ1:バージョンを確認する
WordPressの管理画面(多くは自社ドメインの後ろに「/wp-admin/」を付けたURL)にログインし、左メニューの「ダッシュボード」→「更新」を開きます。ここに現在のバージョンが表示されます。「7.0.3」以上になっていれば、今回の更新はすでに適用済みです。管理画面のURLやログイン情報が分からない場合は、制作をお願いした会社に確認してください。ここで無理に探し回る必要はありません。
ステップ2:更新の前にバックアップを取る
更新ボタンを押す前に、必ずバックアップ(サイトの控えを取ること)をしてください。判断基準はシンプルで、「本体・プラグイン・テーマのいずれかを更新する前は、毎回」です。ご契約のサーバー会社の管理画面にバックアップ機能があることが多く、バックアップ用のプラグインを使う方法もあります。方法が分からなければ、この段階で制作会社に相談するのが安全です。
ステップ3:更新する、または自動更新を確認する
バックアップが取れたら、「更新」画面の案内に従って更新を実行します。すでに自動更新で7.0.3になっている場合は、同じ「更新」画面で「自動更新を有効にする」というリンクが表示されていないか確認してください。表示されていれば、自動更新がオフの状態です。有効化しておくと、次回以降のマイナー更新は自動で適用されます。
更新後は、①トップページ ②問い合わせフォームの送信 ③スマートフォンでの表示、の3点を実際に目で見て確認してください。見た目が崩れていないか、フォームがきちんと送れるかを確かめるだけで十分です。もし崩れていたら、ステップ2のバックアップから元に戻せます。
「自動更新に任せきり」で本当に大丈夫か(マイナー更新とメジャー更新の違い)
マイナー更新(7.0.2から7.0.3のような小さな更新)は、既定で自動適用され、今回の7.0.3もその対象です。一方、メジャー更新(6から7へ上がるような大きな更新)は自動では上がりません。自動更新が動いていても、年に一度は状態を点検することをおすすめします。
この「マイナー」と「メジャー」の違いは、任せきりでよいかを判断するうえで大切です。マイナー更新は、機能はそのままに安全性と不具合だけを直すもので、互換性が壊れにくいため自動でも安心度が高い更新です。対してメジャー更新は、新機能や仕様変更を含むため、プラグインとの相性確認など計画的な対応が必要で、自動では適用されません。
つまり「自動更新にしているから何もしなくていい」ではなく、「自動更新は有効にしたうえで、年に一度はバージョンと設定を点検する」のが現実的な運用です。点検の判断基準は、「管理画面の『更新』画面を開いて、本体・プラグイン・テーマに未適用の更新が溜まっていないか」を見るだけでかまいません。溜まっているようなら、それが放置のサインです。
自社サイトのWordPressが最新か分からない、更新で表示が崩れないか心配、という福岡の企業のご担当者さまは、お気軽にご相談ください。バージョン確認から、バックアップを取ったうえでの安全な更新代行まで対応します。
よくある質問
WordPress 7.0.3とは?
セキュリティ更新を放置するとどうなる?
WordPressの更新方法は?
自動更新だけで安心できる?
マイナー更新とメジャー更新の違いは?
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