Web運用のヒント WordPress 7.1「Mary Lou」公開|更新前に確認する3ステップ
2026年09月08日
WordPress(ワードプレス)の最新版「7.1」(コードネーム「Mary Lou」)が2026年8月19日に公開されました。ただし、多くのサイトはボタンを押さない限り、自動では最新版に切り替わりません。この記事では、開発者ではない経営者・ホームページ担当者が「今すぐ本番サイトに当てるべきか」を判断し、安全に更新するための手順を、専門用語をかみ砕いて解説します。
WordPress 7.1「Mary Lou」とは?何が起きたのか
2026年8月19日、WordPress.orgの公式ニュースで、最新版「WordPress 7.1(Mary Lou)」の公開が告知されました。WordPressの大型アップデートには有名なジャズ演奏家の名前を付ける慣例があり、今回の「Mary Lou」もその一つです。
一次情報はこちらです:WordPress.org News「WordPress 7.1 "Mary Lou"」(2026年8月19日)
WordPressは、世界中の多くのWebサイトで使われている、ホームページを作る・更新するためのソフトウェアです。あなたの会社のサイトがWordPressで作られている場合、その土台となるソフトが今回新しくなった、ということになります。
本記事は「公開されたという事実」と「発注側が取るべき行動」に絞ってお伝えします。今回の版で追加・変更された個別の機能や修正の詳細は、一次情報である上記の公式告知をご確認ください。当社でも内容を精査中で、確認できていないことを断定してお伝えすることはしません。この「分かっていることと、まだ確認中のことを分けて書く」姿勢自体が、情報の信頼性だと考えています。
この見出しの持ち帰り:まず「自社サイトがWordPressで作られているか」を制作会社に確認しましょう。WordPress以外(Wix、STUDIO、独自システム等)で作られている場合は、今回のニュースは直接は関係ありません。
自社サイトにどう影響する?(AliveCastの見解)
結論から言うと、「公開された=今すぐ本番サイトを更新すべき」ではありません。大型アップデートは便利になる一方で、これまで使っていたテーマ(デザインの土台)やプラグイン(追加機能)が新しい本体とうまくかみ合わず、レイアウト崩れや機能停止が起きることがあります。まず影響を見極めるのが先です。
ここが、単なるニュースの転載と、当社の見解の分かれ目です。ポイントは3つあります。
1. 「メジャー更新」と「マイナー更新」は危険度が違う
WordPressの更新には2種類あります。「7.0→7.1」のようなメジャー更新は機能が大きく変わるため、互換性の問題が出やすい更新です。一方「7.1→7.1.1」のようなマイナー更新は主に不具合修正やセキュリティ修正で、影響は小さいのが一般的です。多くのサイトでは、マイナー更新は初期設定で自動適用され、メジャー更新は手動(管理者がボタンを押す)になっています。つまり今回の7.1は、放っておいても勝手に当たるとは限らず、あなたの判断で当てるものだと、まず理解してください。
2. 影響が出るかどうかは「サイトごと」に違う
「7.1で不具合が出る/出ない」を一律には言えません。使っているテーマやプラグインの組み合わせ次第だからです。同じ7.1でも、シンプルなサイトなら無風で、プラグインを多用したサイトでは1つが動かなくなる、ということが起こり得ます。だからこそ「よそが大丈夫だったから自社も大丈夫」とは限らないのです。
3. セキュリティの観点では「放置」も避けたい
一方で、古いバージョンを何年も放置するのも危険です。サポートが切れた古い本体・プラグインは、外部からの攻撃の入り口になりやすいためです。「怖いから当てない」ではなく、「安全な手順で、着実に当てる」が正解です。
正直にお伝えすると、どれだけ入念に検証しても、本番でしか出ない問題がゼロになるわけではありません。だからこそ当社は、後述するようにバックアップと、元に戻す段取りを必ずセットにしています。「絶対に問題は起きません」と言い切る会社より、「起きたときにすぐ戻せます」と備える会社を選ぶことをおすすめします。
この見出しの持ち帰り:「今すぐ本番に当てる」でも「ずっと放置する」でもなく、「検証してから当てる」。この中間が正解だという判断基準を持ってください。
あなたのホームページで今やること(手順)
やることは大きく5ステップです。発注側でも自分で確認できる粒度に落とし込みました。
手順チェックリスト
| # | やること | だれが | 判断のポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | 今のバージョンを確認する | 担当者 | 管理画面の「ダッシュボード > 更新」で現在の版が分かる |
| 2 | バックアップを取る | 制作会社/担当者 | 更新前の状態にいつでも戻せるようにする |
| 3 | 検証環境で7.1を試す | 制作会社 | 本番のコピーで先に当て、表示崩れ・機能停止がないか確認 |
| 4 | 問題なければ本番を更新 | 制作会社/担当者 | 更新はアクセスの少ない時間帯に |
| 5 | 更新後に主要ページを目視確認 | 担当者 | トップ・問い合わせフォーム・予約/購入導線を実際に触る |
自分のバージョンを確認する方法(追試できます)
WordPressの管理画面(多くは `あなたのドメイン/wp-admin/`)にログインし、左メニューの「ダッシュボード」→「更新」を開くと、現在のバージョンと、更新が来ているかどうかが表示されます。ここで「WordPress 7.1 が利用可能です」と出ていれば、今回のアップデートが届いている状態です。この画面を見て、まだ更新ボタンを押さない——これが今日いちばん大事な行動です。
検証環境(ステージング)とは
検証環境とは、本番と同じ内容を持つ「練習用のコピーサイト」のことです。ここで先に7.1を当てて問題がないか確かめてから、本番に反映します。多くの制作会社やサーバー会社は、この検証環境を用意する仕組みを持っています。当社でも、テーマ・プラグインの互換を検証環境で確認してから本番を更新する運用を標準にしています。
制作会社に任せている場合に、そのまま送れる確認文
自社で作業しない場合は、制作会社へ次のように尋ねるだけで十分です。
> 「WordPress 7.1(Mary Lou)が公開されましたが、当社サイトのテーマ・プラグインは互換性を確認済みでしょうか。検証環境で確認してから本番に反映する形でお願いできますか。あわせてバックアップも取っておいてください。」
(参考)自動更新の設定
技術的な補足として、WordPressの自動更新は `wp-config.php` という設定ファイルで制御できます。制作会社に相談する際の参考にしてください。
“`
// マイナー版(不具合・セキュリティ修正)は自動、メジャー版は手動にする例
define( ‘WP_AUTO_UPDATE_CORE’, ‘minor’ );
“`
この設定は開発者向けです。ご自身で編集せず、必ず制作会社に依頼してください。設定ファイルを直接触ると、サイト全体が表示されなくなることがあります。
この見出しの持ち帰り:今日は「バージョン確認」まで。更新ボタンは、バックアップと検証環境の確認が済んでから押しましょう。
WordPressのバージョンアップは、正しい手順を踏めば怖いものではありません。「検証してから当てる」を仕組みにすることが、サイトを安全に保つ近道です。自社サイトの更新に不安がある方、テーマ・プラグインの互換性を確認したい方は、お気軽にお問い合わせください。福岡のWeb制作会社として、更新前の検証から本番反映まで対応します。
よくある質問
WordPress 7.1「Mary Lou」とは?
WordPressのアップデートはすぐに本番サイトへ当てるべき?
メジャー更新とマイナー更新の違いは?
自分のサイトのWordPressバージョンを確認する方法は?
更新は自社と制作会社のどちらがやるべき?
Webサイトの運用・AI検索(AEO)対策でお困りではありませんか?
「何から手をつければいいか分からない」「更新やAI検索(AEO)対策を任せたい」——福岡のホームページ制作会社 AliveCast が、貴社サイトの現状に合わせて無料でご相談を承ります。
週2回・1分で読める「Web運用のヒント」をメールで
WordPressの緊急更新、Google検索の仕様変更、補助金の締切など、発注者・Web担当者が「今動くべきこと」だけを福岡の制作会社 AliveCast が要約してお送りします。登録は無料、各号から1クリックで停止できます。




