2019年07月03日

社長ブログ

精神だけは君のもの


 年を重ねていくなかで、勉強しなければならないものに哲学があるといわれています。

 よって、最近、哲学を再び勉強しなおしていていますが、なんて自分はダメなんだろうと思うことが多々あります。それが、また哲学を勉強するためのモチベーションになっているのは事実です。時々自分を見つめなおす時間がとても重要なんですね。

 哲学の中でも、ストア派哲学を現在重点的に 勉強をしています。とても興味をそそられた理由は、ローマ帝国5賢帝の一人、マルクス・アウレリウスが哲学で国を治めたと言われているからです。

 ここで少し紹介すると彼が、書き残した自分を叱咤激励するためのノート(自省録)に、

「お前は3つのものから成っている。肉体、息(命)、そして精神である。このうち最初の2つは預かりものにすぎないが、3つめは真にお前のものだ」

これは、僕なりの解釈でいえば、肉体は、生まれ持って顔のかたちや背の長さなど決められていて、命も遺伝などで決められていることがあり、努力などで大きく変えることはできません。

ただ、精神的なものは、自分の努力や考え方で変えることができるということではないかと思います。(現代医学では脳の病気により精神的なものも変えられないという事実もあるとか)

コントロールできないもの(体・命)は、預かりもので、これに対してあれこれ考えるのではない。精神的なものは、自分でコントロールできると信じて、正しく働くようにしていく。

ということが大事であると思います。

このような気づきなどを与えてくれるのが哲学なので、言葉を読むだけではなく、自分なりに考えることが哲学の醍醐味ではないかと思うのです。

年を取っていくと経験が多くなり、いつの間にか勉強しなくてもわかっているという自己欺瞞になるのを防ぐ意味でも哲学はおすすめですね。