制作ノウハウ 「ディスプレイ」と「解像度」_3(「レティナディスプレイ」とその対応)
2019年03月12日
「ディスプレイ」と「解像度」_3(「レティナディスプレイ」とその対応)
皆さんこんにちは。
アシスタントクリエイターの村本です。
今回はRetinaディスプレイ(レティナディスプレイ)への対応についてです。
前回の記事はこちら
液晶ディスプレイに関する基礎知識(「ディスプレイ」と「解像度」)
■そもそもRetinaディスプレイとは?
ひとことで言うと、通常のディスプレイの2倍の解像度を持った高解像度ディスプレイのことです。
Macや、iPhoneのディスプレイがこれにあたります。
■Web制作においてどんな影響があるの?
通常のディスプレイが1pxで表現するところを、
Retinaディスプレイは(縦・横2倍の)4pxで表現します。
そのため、グラデーションや影など、曖昧な色で表現している部分がぼやけてしまうのです。
写真を使って訴求することを目的としているのに、画像がぼやけてしまっては台無しです…。
Macや、iPhoneによるサイト利用者は非常に多いため、
Retinaディスプレイへの対応が必要になってきます。
■Retinaディスプレイへの対応方法
いくつか対応方法はありますが、一番基本的なものは次の通りです。
①表示したい画像サイズの2倍で画像を作成(書き出し)しておく
②html,cssで縮小表示する
例:800×500pxで画像を表示したい場合
・1600×1000pxで画像を書き出す(img_text.jpg)
・html,cssで画像のサイズを指定して表示
<img src="img_test.jpg style=“width:800px; height:500px;">
■注意点
上記の方法で、Retinaディスプレイへの対応はできるのですが、
Webサイト自体が重くなる(表示が遅くなる)恐れがあるため注意が必要です。
表示の遅いサイトは、SEOとしても良くないですし、ユーザの離脱にも繋がります。
サイズの大きい画像は、単純にファイルサイズも大きくなってしまうため、
画像掲載前に確認して、ファイルサイズを小さくする必要がありますね。
■画像のファイルサイズを小さくする
・画像をリサイズする
100×100pxの画像を表示したい場合に、500×500pxの画像サイズは不要です。
Retinaディスプレイへ対応するとしても200×200pxにリサイズしましょう。
・トリミングする
写真でイメージ画像を表示する場合、撮った写真をそのまま使うのではなく
不要な箇所はトリミングしましょう。
ファイルサイズが小さくなるのはもちろん、
画像のもっているイメージを強めることもできます。
・解像度を下げる
Photoshopなどの画像編集ソフトを使って、解像度を75?90%に落として保存する。
最近のデジカメやスマホは高性能なため、多少解像度を下げて保存しても
見栄えはほとんど変わりません。
・出来るだけファイルの小さくない保存形式を使う
JPEG:景色/人/食べ物の写真など、色表現が複雑な画像
PNG:図形/イラスト/サイトキャプチャなどの、いろ表現た単調な画像
SVG:アイコン画像※
※SVG形式はベクトル形式の画像のため拡大、縮小しても劣化しません。
そのためRetinaディスプレイ用に2倍サイズの画像を用意する必要もありません。
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■まとめ
画像は、読む必要がなく、一瞬で情報を伝えることのできる優秀な表現です。
デザイナーとしてデザインや導線設計と同じくらい意識して、
作成、実装(表示)できるように努めていきたいです!