2026年10月22日

Web運用のヒント

Siri日本語化とLLMO、今日1分でできる点検3つ

Siri日本語化とLLMO、今日1分でできる点検3つ

2026年9月10日、一般社団法人AI活用推進機構の「今日のAIニュース」が、iPhoneのSiriが10月に日本語のAI機能へ対応する見込みであること、AI検索対策「LLMO」の10項目チェックリスト、過去のSNS投稿からAIが投稿文を自動生成するツールの3本を取り上げました。発注側の中小企業がまず着手すべきは、「AIに読み上げられる・引用される」前提で、自社サイトのFAQと情報整理を点検することです。ただし“特別なAI対策”を焦って買う必要はありません。理由を順に説明します。

何が起きたか — 9月10日のAIニュース3本

今回のニュースは①Siriの日本語AI対応(10月見込み)②AI検索対策「LLMO」の10項目チェックリスト③SNS投稿文の自動生成ツール、の3本です。いずれも「人が検索する」から「AIが調べて答える」への移り変わりを示しています。

一次情報は、当社代表が理事を務める一般社団法人 AI活用推進機構が公開した今日のAIニュース 2026年9月10日(水)(2026年9月10日公開)です。3本それぞれの詳しいニュース解説は、社団の記事をご覧ください。要点は次の3つ。

  • Siriの日本語AI対応(10月見込み):iPhoneのSiriが、10月に日本語でのAI機能に対応する見込みと報じられています。音声で質問すると、AIがWebやアプリをまたいで答える方向です。ただし正確な提供時期・対応するOSやiPhoneの範囲・機能の詳細は、Apple公式の告知で確認してください(本稿執筆時点で当社はApple公式の詳細を確認できていません。断定はしません)。
  • AI検索対策「LLMO」の10項目チェックリスト:LLMOは「大規模言語モデル最適化(Large Language Model Optimization)」を指す言い方で、ChatGPTやGeminiなどの生成AIに自社の情報を正しく拾ってもらうための考え方です。記事では点検用の10項目が示されています。
  • SNS投稿文の自動生成ツール:過去のSNS投稿をAIが学習し、次の投稿文の下書きを自動で作るツールが登場しています。

今日の持ち帰り:まず一次情報にあたること。AI関連の話題は伝言ゲームで数字が独り歩きしがちです。上のリンクから原文を1度読んでおくと、営業トークの真偽を自分で判断できます。

これは自社サイトにどう影響するか(AliveCastの見解)

影響の本質は「AIが自社サイトを読んで、ユーザーの代わりに答える」場面が増えることです。だからサイトは“人が読む前提”から“AIが要約して引用する前提”へ移ります。とはいえ、Googleは「AI機能のための特別な最適化は不要」と公式に明言しており、“LLMO対策”の名で不要な作業を売る動きには注意が必要です。

Siriが日本語で答える=あなたのサイトが“読み上げられる”かもしれない。 これまでの音声検索は精度が限られ、多くの人が結局は画面をタップしていました。SiriがAIで日本語を理解して答えるようになると、「近くの○○」「○○の料金」といった問いに、AIが複数サイトの情報を要約して答える場面が増えます。ここで拾われるかどうかは、あなたのサイトの情報が「AIにとって抜き出しやすい形」で書かれているかに左右されます。

ただし“LLMO対策パッケージ”を鵜呑みにしない。 ここが当社の見解の核心です。Googleは公式ドキュメント「AI 機能とサイト」で、「AIによる概要やAIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」「特別なschema.orgの構造化データを追加する必要もありません」と明言しています。さらに「llms.txt」のようなAI専用ファイルについても「Google検索では無視される」としています。

つまり、「LLMO対策として“AI専用ファイル”を設置します。○○円です」といった提案の多くは、少なくともGoogleのAI検索に対しては効果が確認できていません。当社もかつて自社サイトで同様の記述をしていましたが、公式の一次情報を確認して撤回しました(自社の反省点として正直に記します)。

では何もしなくていいのか? いいえ。 Googleが「不要」と言っているのは“特別なファイルやマークアップ”であって、“中身を分かりやすく構造化すること”ではありません。結論を先に書く、箇条書きや表を使う、会社名・地域・サービスをはっきり書く——こうした「人にもAIにも読みやすい書き方」は、今も昔も効きます。派手な新技術ではなく、地味な情報整理が本丸です。

今日の持ち帰り:「AI検索対策」を名乗る提案を受けたら、「それはGoogle公式が不要と言っているファイル設置ではないか?」「効果の根拠は一次情報か、業界記事の又聞きか?」の2点を必ず確認してください。

あなたのホームページで今やること

やることは3つ。①主要ページの冒頭に“答えを先に書く”要約を置く②「よくある質問」を検索されそうな問い+短い答えの形で整える③会社名・地域・サービスを明記する。特別なファイルやツール購入は不要で、無料でできる情報整理が中心です。発注側の担当者が制作会社に頼まなくても自分で確認できる粒度で、手順にしました。

① 「AIが読み上げる想定」で自社サイトを点検する(コピペ用チェックリスト)

□ トップと主要ページの冒頭に、80〜120字で“結論・答え”の要約があるか
□ 「よくある質問」を、検索される問い(〜とは?/〜の費用は?/〜の方法は?)の形で置いているか
□ 各質問の答えは、結論→理由の順で2〜3文にまとまっているか
□ 会社名・所在地(市区町村)・提供サービスが、本文にテキストで書かれているか
□ 料金・営業時間・対応エリアなど、よく聞かれる事実が最新か
□ 画像内の文字だけで説明していないか(AIは画像内の文字を読み落とす)
□ robots.txt でAI検索用クローラーを誤ってブロックしていないか

このうち上6項目は無料・自力で確認できます。最後のrobots.txtだけは制作会社に「AI検索のクローラーを弾いていないか見てほしい」と依頼すれば十分です。

② 「よくある質問」を構造化する(実物:JSON-LDの例)

FAQは、人が読める形で置くのが第一です。加えて、下のような構造化データ(JSON-LD)を添えると、検索エンジンが質問と答えの対応を理解しやすくなります。※Googleは構造化データをAI機能の“必須要件”とはしていません。あくまで“やって損はない補助”として扱ってください。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "FAQPage",
  "mainEntity": [{
    "@type": "Question",
    "name": "ホームページ制作の費用はいくらですか?",
    "acceptedAnswer": {
      "@type": "Answer",
      "text": "内容により異なりますが、要件を伺ったうえでお見積りします。まずはご相談ください。"
    }
  }]
}

このコードの日本語部分を自社の質問と答えに差し替えるだけで使えます。ただし、ページに表示しているFAQの文言と、この構造化データの文言は必ず一致させてください(不一致は検索エンジンにスパムと見なされる可能性があります)。

③ 効果は“変動する”前提で見る(正直な注意)

AIの回答は日々変わります。当社の実測でも、同じ質問を別の日に投げると、AIが引用するサイトが入れ替わることが珍しくありません。一度上位に出たからと安心せず、四半期に一度は自社名やサービス名でChatGPT・Geminiなどに質問し、どう答えられているかを確認する運用をおすすめします。なお当社自身も、一般的なWeb制作領域では大手のまとめ記事にまだ十分掲載されておらず、露出を広げている途中です。できていないことは正直にお伝えします。

今日の持ち帰り:今日の1分でできるのは「自社トップページの冒頭に、結論の要約が1文あるか」を見るだけ。無ければ1文足す。これがAIに拾われる第一歩です。


AI検索の波は、特別な技術投資よりも「情報を分かりやすく整える」地道な作業で乗れます。自社サイトの点検やFAQ整備をどこから手をつけるか迷ったら、お気軽にお問い合わせください。福岡のWeb制作・AEO対策会社として、公式の一次情報に基づいてご案内します。

よくある質問

LLMO(AI検索対策)とは?
ChatGPTやGeminiなどの生成AIに、自社の情報を正しく拾って答えてもらうための考え方です。専用の魔法ではなく、結論を先に書き、FAQや会社情報を分かりやすく整理する「読みやすさの徹底」が中心になります。
AI検索対策に「特別なファイル」や構造化データは必須ですか?
必須ではありません。Googleは公式に「AI機能のための特別な最適化や構造化データは不要」と明言しています。構造化データはやって損のない補助ですが、無いと引用されない、というものではありません。
Siriが日本語対応すると、ホームページに何が影響しますか?
音声の問いにAIが要約して答える場面が増えるため、「AIが抜き出しやすい書き方」の重要性が上がります。冒頭の要約・FAQ・会社情報の明記が効きます。ただし提供時期や機能の詳細はApple公式の告知でご確認ください。
今すぐ無料でできる点検方法は?
自社トップと主要ページの冒頭に80〜120字の要約があるか、FAQが「問い+短い答え」の形か、会社名・地域・サービスが本文に書かれているかの3点を見てください。いずれも制作会社に頼まず自分で確認できます。

Webサイトの運用・AI検索(AEO)対策でお困りではありませんか?

「何から手をつければいいか分からない」「更新やAI検索(AEO)対策を任せたい」——福岡のホームページ制作会社 AliveCast が、貴社サイトの現状に合わせて無料でご相談を承ります。