2026年10月16日

Web運用のヒント

更新のたびに費用がかかる、その本当の理由

更新のたびに費用がかかる、その本当の理由

「お知らせを1行足すだけ」「写真を1枚差し替えるだけ」——それなのに制作会社に頼むと毎回数千〜数万円。この不満の正体は“制作会社がぼったくっている”ことではなく、多くの場合“あなたのサイトに管理画面(CMS)が入っていない”という設計の問題です。ここを直さない限り、安い会社に乗り換えても「1回いくら」の外注は続きます。今日の1分でできるのは、自分のサイトに管理画面があるかを確かめることです。

まず結論:原因は「CMSが入っていない」こと

更新のたびに費用がかかる根本原因は、サイトが「CMS(管理画面付きの仕組み)」で作られていないことにあります。HTMLをベタ書きした静的サイトや独自システムのサイトは、テキスト1行の差し替えでもコードを直接編集する必要があり、専門知識が要ります。だから毎回、制作会社への外注になるのです。逆に、CMSが入っていれば、ブログを書く感覚で自社スタッフがお知らせ・料金・画像・本文を無料で差し替えられます。

AliveCastはこれまで多くのサイトを制作・保守してきましたが、標準の構築ではWordPressなどのCMSを前提にしています。つまり「納品後は担当者ご自身が管理画面から日常更新できる」状態を最初から設計に織り込めます。まずは自分のサイトが今どちらの作りなのかを見分けることが出発点です。

持ち帰り: あなたのサイトのURL末尾に /wp-admin/ を付けてアクセスしてみてください。ログイン画面が出ればWordPress(CMS)が入っています。何も出なければ、CMSが入っていない=「毎回外注になる作り」の可能性が高い、と判断できます。

制作会社の「更新費」には何が含まれているのか

「たった数行の差し替えで数千円は高い」と感じるのは自然です。ですが制作会社が請求する更新費には、作業時間そのもの以外の要素が含まれています。

  • 作業工数: 実際に文字や画像を差し替える手間。
  • 表示崩れの担保: 触った結果、パソコンでもスマホでもレイアウトが崩れない・不具合が出ないことを保証する責任。1行の変更でも、公開前に全体を確認する工程が入ります。
  • 対応体制の維持: 「頼めばいつでも直してもらえる」という安心のために、制作会社は連絡を受けて対応できる体制を常に維持しています。そのコストも含まれます。

つまり「作業5分ぶんの料金」ではなく、「安全に反映して不具合を出さない責任ぶんの料金」だと考えると、金額のギャップの理由が見えてきます。ここを理解すると、「何でもかんでも外注する」のではなく「自分で触れる部分は自分で、責任が要る部分だけプロに」という発想に切り替えられます。

持ち帰り: 直近1年で制作会社に払った更新費を、「本文・画像の差し替え」と「デザイン・構造の変更」に分けて棚卸ししてみてください。前者が多ければ、CMS導入で自社更新に回せる金額が大きい、というサインです。

「自分で更新できる」とは、具体的にどういうことか

「自分で更新できる選択肢」とは、抽象的な話ではなく、具体的にはCMSを導入することです。CMS(Content Management System)は、コードを触らずに管理画面からサイトの中身を書き換えられる仕組みで、WordPressが代表例です。

管理画面にログインすると、ブログ記事を書くのと同じ感覚で次のような更新ができます。

  • お知らせ・新着情報の追加
  • 料金表や営業時間の書き換え
  • 本文テキストの修正
  • 写真の差し替え

これらを自社スタッフが、追加費用なしで、必要なタイミングで反映できます。AliveCastの標準構築はWordPressをはじめとするCMSを使い、カスタム投稿タイプなどで「担当者が触ってよい場所」を整理して納品できるため、日常更新を自社で回す前提の設計が可能です。

持ち帰り: これから作る・作り直すなら、要望として「日常の文言・画像更新は自社でできる構成にしてほしい」と一文伝えるだけで、提案の前提が変わります。今日メモしておきましょう。

「全部自分」か「全部外注」かの二択ではない

よくある誤解が、「CMSを入れたら全部自分でやらないといけない」または「プロに頼むなら全部お任せ」という二択の発想です。現実的で費用対効果が高いのは、その中間、つまり役割の線引きです。

領域 誰がやるか 具体例
日常更新(コンテンツ領域) 自社で無料 お知らせ、ブログ、文言の修正、画像差し替え、営業時間・料金の改定
構造・デザインに関わる変更 プロに依頼 デザイン変更、新規ページ追加、機能追加、SEO対応、表示崩れの修正

この線引きを最初に決めておくと、「日常のこまごました更新のたびに請求される」状態はなくなり、外注はまとまった変更のときだけに絞れます。結果として、更新のスピードも上がり、費用も抑えられます。

持ち帰り: 自社の更新作業を上の表の2列に仕分けしてみてください。左の列(日常更新)に入る作業は、本来なら自社で無料でできるはずのものです。

発注前・見積時に確認する4つの質問

これから発注する、または作り直すなら、見積依頼の段階で次の4点を必ず確認してください。ここを最初に押さえておけば、後から「更新のたびに請求される」状態を避けられます。

  1. このサイトはCMS(WordPressなど管理画面付き)で作られますか?
  2. 納品後、管理画面のID・パスワードは私たちに渡してもらえますか?
  3. お知らせ・料金・画像の差し替えは自分たちでできますか。どこまで触れて、どこからは御社に依頼が必要ですか?
  4. 保守契約の月額には何が含まれ、都度費用が発生するのはどの作業ですか?

特に②は見落としがちです。CMSで作られていても、管理画面のIDを渡してもらえなければ、結局は制作会社経由の更新になります。契約前に確認しておかないと、納品後に判明したときは移行コストがかかります。

既にサイトをお持ちなら、まず前述の /wp-admin/ で管理画面の有無を確かめ、無ければ「CMSが入っていない=毎回外注構造」と判断できます。

持ち帰り: この4つの質問を、次の見積依頼メールにそのままコピーして貼り付けてください。相手の答え方で、更新を自社でできる会社かどうかが分かります。

「安い会社に乗り換える」では解決しない(悪い例→良い例)

悪い例: 「更新費が高いから、もっと安い制作会社に乗り換える」。——サイトがCMS無しのままなら、乗り換えても「1回いくら」の外注構造は変わりません。単価が下がっても、更新のたびに費用がかかる不満の根本は残ります。

良い例: 「更新の“回数”ではなく“自分で更新できる仕組みがあるか”を選定軸にする」。——見積の段階でCMS導入と管理画面の受け渡しを条件に入れ、日常更新は自社で無料、デザイン・機能変更だけプロに頼む前提で発注します。

もう一つ、CMSを入れた後にありがちな失敗も挙げておきます。

悪い例: CMSを入れたからと、ヘッダーやレイアウト、テンプレート部分まで自分で編集して表示を崩してしまう。

良い例: 自分で触るのは本文・画像・お知らせなど“コンテンツ領域”に限定し、構造やデザイン部分は保守で依頼する、と最初に線引きしておく。

既存サイトの解決策は、根本的には「作り直し(CMS移行を伴うリニューアル)」か、「既存サイトへのCMS導入という設計変更」のどちらかです。乗り換えでは構造が変わらないことを覚えておいてください。

持ち帰り: 制作会社を比較するとき、価格の安さで並べる前に「自社で日常更新できる構成か」を最初のふるいにかけてください。

正直にお伝えする、限界と注意点

最後に、誠実にお伝えしておきたいことがあります。

  • CMSは万能ではありません。デザインテンプレートや構造・機能に関わる部分を自分で編集すると表示が崩れるリスクがあり、その領域はプロに任せた方が安全です。どこまで自社で触れるかは、構築時の設計と保守契約の内容で変わります。
  • 費用は要件で大きく変わり、固定の金額は示せません。制作会社の見積は、CMS導入の有無・ページ数・デザインのオーダーメイド度・保守にどこまで含めるかで幅が出ます。だからこそ本記事では具体的な金額を提示していません。金額だけを鵜呑みにせず、内訳と範囲で比較してください。
  • 既存サイトの作りによっては、後からCMSを追加するより作り直した方が結果的に安いこともあります。判断は個別の診断が必要です。
  • 管理画面を渡してもらえるかは制作会社の方針によります。契約前の確認が前提で、納品後に判明すると移行コストがかかります。

こうした変動や限界を正直にお伝えするのは、判断を誤らないでいただきたいからです。「自社で更新できる仕組みが本当に必要か」「いま作り直すべきか」は、サイトの現状を見ないと断定できません。

持ち帰り: 判断に迷ったら、まず自社サイトが「CMSあり/なし」のどちらかだけでも確定させてください。そこが決まれば、次の一手(IDを引き継ぐのか、CMS導入なのか、作り直しなのか)が絞れます。


更新のたびに費用がかかる状態は、多くの場合「サイトの設計」で解決できます。「うちのサイトはどちらの作りか」「CMS導入と作り直し、どちらが得か」を判断したい方は、お気軽にご相談ください。現状を拝見したうえで、自社更新できる構成にする道筋をご提案します。

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よくある質問

自分でホームページを更新するにはどうすればいい?
サイトにCMS(WordPressなどの管理画面付きの仕組み)を導入するのが基本です。CMSがあれば、ブログを書く感覚で管理画面からお知らせ・料金・画像・本文を自社スタッフが無料で差し替えられます。まず自社サイトに管理画面があるかを確認してください。
なぜ更新のたびに制作会社へ費用がかかるの?
サイトにCMS(管理画面)が入っていないことが多いからです。HTMLをベタ書きしたサイトは、1行の修正でもコード編集が必要で専門知識が要るため、毎回外注になります。更新費には作業時間だけでなく、表示崩れを起こさない責任と対応体制の維持コストも含まれます。
CMSとは何ですか?
Content Management System(コンテンツ管理システム)の略で、コードを触らずに管理画面からサイトの中身を書き換えられる仕組みです。WordPressが代表例です。導入すると、日常のお知らせや文言・画像の更新を専門知識なしで自社で行えます。
安い制作会社に乗り換えれば更新費は下がりますか?
サイトがCMS無しのままなら、乗り換えても「1回いくら」の外注構造は変わらず、根本の不満は残ります。解決するのはCMS導入を伴うリニューアルか、既存サイトへのCMS導入です。単価ではなく「自分で更新できる仕組みがあるか」で選ぶのがおすすめです。
CMSを入れれば全部自分で更新できますか?
日常更新(お知らせ・ブログ・文言や画像の差し替え)は自社でできますが、デザイン変更・新規ページ追加・機能追加・表示崩れの修正はプロに任せた方が安全です。触る範囲を「コンテンツ領域」に限定し、構造・デザインは保守で依頼する線引きが現実的です。

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