2026年10月05日

制作ノウハウ

WordPressの運用・保守とは?費用相場と会社の選び方|福岡の制作会社が実運用で解説

WordPressの運用・保守とは?費用相場と会社の選び方|福岡の制作会社が実運用で解説

WordPressの運用・保守とは、本体・プラグイン・テーマの更新、セキュリティ点検、バックアップ、障害対応、記事やお知らせの更新をまとめて続ける作業です。外注の費用相場は月2万円〜10万円前後で、更新頻度・ページ数・緊急対応の範囲で決まります。放置はサイト改ざんや表示崩れの原因になります。

この記事は、福岡の制作会社であるAliveCastが、自社で複数の顧客サイトを実際に運用している現場の手順をもとに、WordPress運用・保守の中身・費用相場・外注先の選び方を解説します。費用は推測ではなく当社の公開料金、技術項目は実際の点検内容を使います。

WordPressの「運用」と「保守」は何が違う?

運用は「サイトの中身を更新し続けること」、保守は「サイトが壊れない・乗っ取られないように土台を守ること」です。多くの会社がこの2つを「保守プラン」として1本にまとめて提供しますが、料金の内訳を読むときは分けて考えると分かりやすくなります。

  • 運用(コンテンツ側): お知らせ・記事の投稿、画像差し替え、文言修正、キャンペーンページの追加など。更新頻度がそのまま工数になります。
  • 保守(技術側): WordPress本体・プラグイン・テーマのバージョン更新、PHPのバージョン管理、バックアップ、障害復旧、セキュリティ点検。普段は表に出ませんが、止まると全ページが影響を受けます。

持ち帰り: 見積書を受け取ったら「月額に含まれる更新は月何回までか」「技術保守(更新・バックアップ・障害対応)は含まれるか別か」の2点を必ず確認してください。安い月額には技術保守が入っていないことがあります。保守の全体像はホームページ保守管理とは?でも整理しています。

WordPress保守で実際にやることは?(技術点検の9項目)

WordPressは世界で最も使われているCMSである分、攻撃の標的にもなりやすく、「作って終わり」にはできません。当社がスポットで提供している「Webサイト セキュリティ診断」では、公開情報の範囲で以下の9項目を機械的に点検します。これはそのまま「運用で放置してはいけない項目」の一覧になります。

1. PHPのサポート状況 — サポートが切れたPHPで動いていないか
2. 本体・プラグイン・テーマの版と更新停止 — 古いまま、または更新が止まった拡張がないか
3. HTTPS・証明書の期限・混在コンテンツ — 鍵マークが外れていないか、証明書が切れていないか
4. セキュリティヘッダ — 最低限の防御ヘッダが入っているか
5. ディレクトリ一覧・設定/バックアップファイルの露出 — 中身が見えてはいけないファイルが公開されていないか
6. ユーザー名の露出(XML-RPC・REST) — ログインIDが外から取れる状態になっていないか
7. フォームのボット対策 — 問い合わせフォームがスパムに使われていないか
8. 管理画面の保護 — ログイン画面が無防備でないか
9. バックアップの取得と復元可否 — 取っているつもりで「戻せない」状態になっていないか

このうち①②は特に見落とされます。たとえばPHPのサポートが切れたまま放置すると、ある日のサーバー側のバージョン更新で管理画面が開けなくなることがあります。当社はサーバー上のPHPファイルを触るときは、タイムスタンプ付きのバックアップを取ってから、PHP 8.2系で構文チェック(php -l)→キャッシュクリア→実機確認という順番を社内ルールにしています。「直してから確認」ではなく「壊れても戻せる状態にしてから直す」ための手順です。

持ち帰り: 自社サイトのPHPバージョンとプラグインの更新状況は、管理画面の「サイトヘルス」で今日確認できます。赤い警告が出ていたら、それが保守で最初に手を付けるべき場所です。

WordPress運用・保守の費用相場はいくら?

費用は「月額の保守プラン」と「スポット作業」に分かれます。以下は当社の公開料金(税別)です。他社の相場も併記します。

プラン 月額(税別) 含まれるもの
ライト 20,000円 月1回のコンテンツ更新・セキュリティ監視・障害対応(30ページ規模の想定)
スタンダード 50,000円 月4回の更新・SEO月次レポート・改善提案・障害対応
プレミアム 100,000円 月8回の更新・SEO/AEO月次レポート・広告運用連携・優先対応
セキュリティ診断(スポット) 100,000円/式 上記9項目の点検と報告書(是正作業は別途)

いずれも最低6ヶ月契約を基本にしています。ページ数が多い・更新窓口が複数部署にまたがるサイトは、動作確認と受付の工数が増えるため個別見積になります。

他社の公開価格を見ると、ホームページ更新代行の月額相場はおおむね1万円〜5万円、都度対応は1作業あたり5,000円〜3万円というのが2026年時点の水準です(複数社の公開価格を2026年8月に確認)。つまり当社のライトプランは相場の中〜下寄り、プレミアムは「更新+レポート+広告連携」まで含むため相場より上に位置します。

正直な注記: 「WordPress保守の相場は月〇円」と1つの数字で言い切る記事は多いですが、実際は更新頻度・ページ数・緊急対応の有無で2万円台から10万円超まで開きます。当社の障害対応の実データも、件数で見ると特定の1社に偏っており(過去の集計で約6割が1社)、「平均すると月に何件」という形では相場になりません。だからこそ金額は平均値ではなく、プランの中身(何が何回まで含まれるか)で比べてください。費用と勘定科目の詳細はホームページ保守費用の相場と勘定科目にまとめています。

持ち帰り: 月額の安さだけで選ぶと「更新1回ごとに追加料金」「障害対応は別見積」で結局高くつくことがあります。見積は月額に含まれる回数と、含まれない作業の単価を並べて比較してください。

WordPressを「放置」するとどうなる?

放置の実害はほぼ2種類に集約されます。どちらも、起きてから直すより、起きる前の運用で防ぐほうが圧倒的に安く済みます。

  • 乗っ取り・改ざん: 古いプラグインの脆弱性を突かれ、知らないうちに別サイトへ飛ばすコードを埋め込まれる、スパムメールの踏み台にされる、など。独立行政法人IPAも、被害に遭う前のバックアップと脆弱性対策を繰り返し注意喚起しています。
  • 表示崩れ・機能停止: 本体やプラグインを無検証で一括自動更新した結果、レイアウトが崩れる、問い合わせフォームが動かなくなる、といった事故。

ここでやりがちな失敗と、正しい手順を並べます。

  • ❌ 悪い例: 便利だからとプラグインの自動更新を全部オンにし、本番サイトでいきなり更新する。 → ✅ 良い例: バックアップを取り、できればステージング(検証用の複製)で更新して表示とフォームを確認してから本番に反映する。
  • ❌ 悪い例: PHPのサポート終了を知らずに放置し、ある日管理画面が開けなくなる。 → ✅ 良い例: 使用中のPHPとWordPressのサポート期限を把握し、切れる前にバージョン更新を計画する。

持ち帰り: 「自動更新をオンにしてあるから大丈夫」は半分正解・半分危険です。更新の自動化と、更新後に壊れていないかの確認はセットにしてください。更新できなくなった時の対処は運用・保守で実際にやることも参考になります。

自社でやるか、会社に任せるか?

全部を外注する必要はありません。線引きの目安はこうです。

  • 自社でできること: お知らせ・ブログの投稿、画像や文言の差し替え、サイトヘルスのチェック。CMSの強みはここにあります。
  • 任せたほうが安全なこと: 本体・プラグインの更新検証、PHPのバージョン管理、バックアップと復旧、脆弱性対応、サーバー移転。一度壊れると全ページが止まる領域で、復旧のノウハウと検証環境が要るためです。

目安として、更新がほぼお知らせだけで、技術更新を自分で検証する余裕があるなら、スポット診断(年1〜2回)+自社運用で足ります。問い合わせフォームや予約・決済が売上に直結しているサイトは、止まったときの損失が大きいので月額保守で技術側を押さえるほうが安全です。

持ち帰り: 「更新は自社・技術保守は外注」という分担は、費用を抑えつつリスクを下げる現実的な組み合わせです。全部任せる前に、自社でできる更新作業を切り出せないか検討してください。

WordPress運用を任せる会社の選び方は?

技術保守を任せる相手は、更新作業が速いかどうかより「壊れたときに戻せるか」で選んでください。確認すべきは次の5点です。

1. バックアップの取得と復元を実際にやっているか — 「取っています」だけでなく「戻せます」まで。復元の実績を聞く
2. 更新を検証する環境があるか — ステージングやローカルで確認してから本番に反映するか。本番でいきなり更新する会社は避ける
3. 障害時の連絡先と復旧手順が決まっているか — 誰に・どの経路で・何時間以内に連絡が付くか
4. サーバーとドメインの権限を把握しているか — いざというとき自社で触れる体制か、丸投げでブラックボックスになっていないか
5. 何を含み、何を含まないかを書面で示せるか — 「保守」の範囲を言葉で曖昧にしない会社か

福岡で当社が運用しているサイトでも、日本語スラッグのページはキャッシュが2系統に分かれて片方だけ消えるなど、WordPress特有の落とし穴があります。こうした細かい挙動を知っている会社かどうかは、具体的な過去事例を1つ質問すると見分けがつきます。

持ち帰り: 契約前に「過去に起きた障害と、どう復旧したか」を1つ聞いてください。答えが具体的なら、その会社は実際に運用の現場を持っています。会社選びの一般的な観点は保守費用の記事とあわせてご覧ください。

よくある質問

WordPressの運用・保守の費用相場はいくらですか?

外注の月額はおおむね2万円〜10万円で、更新頻度・ページ数・緊急対応の範囲で決まります。当社の例ではライト月2万円、スタンダード月5万円、プレミアム月10万円(いずれも税別・最低6ヶ月)です。月額の安さより、更新回数と技術保守が含まれるかで比較してください。

WordPressの保守では具体的に何をするのですか?

本体・プラグイン・テーマの更新、PHPのバージョン管理、バックアップと復旧、セキュリティ点検、障害対応が中心です。当社のセキュリティ診断では、PHPのサポート状況・拡張の更新停止・証明書期限・バックアップの復元可否など9項目を点検します。

保守を外注せず自社だけで運用できますか?

お知らせやブログの投稿、画像差し替えは自社で十分可能です。一方、更新の検証・バックアップ・脆弱性対応は一度壊れると全ページに影響するため、スポット診断や月額保守で技術側だけ任せる分担が現実的です。

プラグインの自動更新をオンにしておけば放置して大丈夫ですか?

更新の自動化と、更新後に表示やフォームが壊れていないかの確認はセットです。無検証の一括自動更新でレイアウトが崩れる事故は実際に起きます。バックアップを取り、できれば検証環境で確認してから本番に反映するのが安全です。

会社に任せるとき、何を基準に選べばよいですか?

更新の速さより「壊れたときに戻せるか」です。バックアップの復元実績、更新を検証する環境の有無、障害時の連絡経路、サーバー権限の把握、保守範囲を書面で示せるかの5点を確認してください。

まとめ

WordPressの運用・保守は、「更新を続けること」と「壊れない土台を守ること」の2本立てです。費用相場は月2万円〜10万円前後ですが、金額より中身(更新回数・技術保守の有無)で比較するのが失敗しないコツです。福岡でWordPressサイトの運用・保守にお悩みの方は、まず現状のPHPバージョンとプラグインの更新状況を点検するところから始められます。

AliveCastは福岡でホームページ制作・運用・保守を行っています。「今の保守で何が守られているか分からない」「乗り換えを検討したい」といったご相談も含め、お問い合わせはこちらからお気軽にご連絡ください。