制作ノウハウ ホームページリニューアルは現状を知ることから。現状を把握するためにすべき6つのコト。
2021年08月16日
ホームページリニューアルは現状を知ることから。現状を把握するためにすべき6つのコト。
ホームページのリニューアルを考え始めた時、つい参考にしたいサイトやデザイン、欲しい機能などから検討していませんか?
運用しているホームページの状況を確認することで、リニューアルで改善するべきことを把握することができます。
たとえ今あるコンテンツは使わず、ゼロからホームページを制作するとしても、まずは現在のホームページがどのような状況なのか、以下の点を確認してみましょう。
【1】ユーザー体験の再認識
まずはユーザーがどのようにホームページを利用しているかを確認します。
ホームページを訪れる目的を設定し、自分自身がホームページを利用して体感してみるのです。
ホームページを訪れる目的は、ECサイトなら商品を購入する、採用サイトなら応募する、企業サイトなら問い合わせするなどです。
その目的ために、どのような手順でどのようなコンテンツを見ているのか、どんなリンクをクリックしているのか、それらがスムーズにできているかなどを確認して、課題となる点を再認識します。
【2】アクセス解析
現行のホームページのアクセス数やユーザー属性を把握します。
リニューアルに際して数値を分析するポイントは、局所最適のためではなく、全体最適をするための分析を行うようことです。全体での流れが悪いところを見極めたり、リニューアル後も生かすべきところを洗い出したりするようにします。
解析ツールには様々な種類のメニューが並んでいますが、以下の数値を確認していきましょう。
[1. アクセスの全体量と概要を把握する]
- セッション数:期間内にサイトにアクセスしてきたユーザの総数。
- PV(ページビュー):閲覧した全体のページ総数。
- UU(ユニークユーザー):期間内にサイトに訪問したユーザーの実数。
- 属性:ユーザーの年齢や性別などの属性。
- 閲覧環境:ユーザーがサイトを閲覧する際の環境。
[2. サイト内における滞在時間やユーザー経路を把握]
- 滞在時間:ユーザーがサイトを閲覧していた時間。
- 直帰率:全セッションに対して、直帰したセッションの割合。
- 新規セッション率:対象期間における新規ユーザーとリピートユーザーの比率。
- 流入元/チャネル:どのような経路でWebサイトにユーザーが訪れているかの概要。
- ランディングページ:ユーザーがWebサイトを訪問した際に、閲覧を開始したページ。
- 離脱ページ:ユーザーが閲覧を終了したページ。
- コンバージョンページ:事前に設定したサイトの目標達成度合い。
もし現在のホームページにアクセス解析が設置がされていない場合はすぐに設置を行い、最低でも1ヶ月ほどデータを取って確認してみてください。
【3】サイトトレンドの調査
ホームページのデザイントレンドやUIの動向を確認します。
大手サイトやサイトデザインをまとめたサイトなどが参考になります。
Googleの検索欄に「業種名」と「リニューアルしました」、期間を「1年以内」に指定して検索しても、最近リニューアルされたホームページを見ることができます。
【4】自社ビジネスのポジショニング調査
ポジショニングマップなどを使って、自社が置かれている状況を把握します。
【5】ホームページのコンテンツ全量の把握
現在のホームページのコンテンツリストを作成します。
階層構造やページ名、URL、コンテンツ種別や内容などをエクセルなどにまとめます。
【6】業務内容の確認
現在のホームページの運用ワークフローやシステムの仕様を確認します。
各担当者にもヒアリングし、改善すべき点やリニューアル後も継続していくことなどを整理していきます。
現状分析をすることで、リニューアル後の目標と現状の乖離(かいり)を明確にして、課題を洗い出すことできます。
先入観や勘・経験に頼った感覚的な判断をのぞいて、情報やデータといった個別の要素を正確に認識し、収集しましょう。