2026年08月12日

制作ノウハウ

ホームページの原稿と写真は誰が用意する?発注側の準備範囲|AliveCast

ホームページの原稿と写真は誰が用意する?発注側の準備範囲|AliveCast

原稿と写真は誰が用意するのか

結論から言うと、事業の中身・実績の数字・掲載許諾のある写真は「発注側にしか出せない一次情報」なので必ず用意をお願いし、構成・見出し・文章化・撮影の手配は制作会社側で担えます。つまり「素材(中身)は発注側、組み立て(形)は制作会社」が原則です。例外はどちらが持つかを、契約前(着手前)に一つずつ決めておくこと。ここが曖昧なまま進むと、着手後に必ず止まります。

この記事は、福岡でホームページ制作・リニューアルを手がける私たちが、実際のヒアリングで「誰が何を用意するか」をどう確認しているかを一次情報として公開し、発注前のあなたが今日から準備できる形に整理したものです。開発者やマーケター向けの専門的な話ではなく、これから制作会社へ発注する経営者・担当者に向けて、専門用語はできるだけ噛み砕いて書きます。

発注直前に必ず出てくるのが「原稿はこちらで書くのか」「写真は撮ってもらえるのか」という不安です。そして実は、ここが制作期間が延びる最大の要因でもあります。役割分担が曖昧なまま契約すると、デザインは進むのに中身が入らず、公開直前まで仮の文章(ダミーテキスト)が残ったページができあがってしまう。だからこそ、金額や納期の前に「誰が・何を・いつまでに用意するか」を先に握るのが、失敗しない発注の第一歩です。

> 今日できること:まず「うちが出せる情報」と「制作会社に任せたい作業」を頭の中で分けてみてください。この記事を読み終えるころには、その線引きが具体的にできるようになります。

発注側でしか用意できないもの(一次情報)

「発注側にしか出せない」とは、その正しさを保証できるのが発注側だけ、という意味です。制作会社が想像で埋めると、事実と違う内容が世に出てしまう。だから次の5つは必ず発注側にお願いします。

  • 事業・サービスの中身 … 何を売っている会社で、他社と比べて何が強みか。ここは社内の人しか正確に語れません。
  • 実績の数字 … 「創業◯年」「拠点数」「取扱件数」など。私たちのヒアリングでは、数字は必ず出所(どの資料の数字か)と時点(いつ現在か)をセットで確認します。裏が取れない数字はページに載せられません。
  • 社内の言葉・理念・ビジョン … 会社が大切にしている考え方。既存のパンフレットや社長の言葉が原型になります。
  • 掲載許諾のある写真 … 自社の施設・商品・従業員など、撮影と掲載の同意が要る被写体は発注側しか判断できません。人物・第三者・他社商品が写る写真の許諾は、制作会社が代われない領域です。
  • ロゴやブランドの規定 … グループのデザインルールがある場合は、後出しになると手戻りが発生します。着手前に共有をお願いします。

実際、当社のヒアリングシートには「掲載したい実績の数字は、どなたが集められますか(出所と時点をセットで)」という設問を用意しています。従業員数や拠点数など公開情報で確認できるものは当社側で調べておき、御社にしか出せない数字だけを、時点の裏取りとしてお願いする——これが役割で線を引くということです。

> 今日できること:会社の強みを3つ、箇条書きで構いませんので言葉にしてみてください。文章として整えるのは制作会社の仕事なので、この段階では「箇条書き」で十分です。

制作会社に任せられるもの(形にする工程)

発注側にお願いするのは「事実の提供」であって、きれいな完成原稿ではありません。ここを取り違えると発注が止まります。箇条書き・既存のパンフレット・口頭でのヒアリングさえあれば、文章にする工程は制作会社側で担えます。具体的には次のとおりです。

  • 構成の設計 … どんなページを作り、どういう順番・見出しで見せるか(サイトマップ・見出し設計)。
  • 原稿のライティング … 発注側が話した内容・箇条書き・既存資料を、読み手に伝わる文章へ書き起こす。
  • 情報の整理と優先順位づけ … 「何を一番先に見せるか」を、目的から逆算して並べ替える。
  • 撮影の手配 … カメラマンの手配やスケジュール調整。
  • アイキャッチ・図版の作成、そして公開作業。当社の場合、見出しの整形・画像のalt(画像の説明文)・メタ情報(検索結果に出る説明文)・構造化データ(検索エンジンやAIに内容を正しく伝えるための印)まで制作側で仕上げます。

つまり「整えて世に出す」工程は、まるごと制作会社側に寄せられます。取材が必要な「お客様の声」でさえ、案件によっては取材・撮影・原稿は制作会社が行い、発注側の手間はご紹介だけ、という分担を提示できます。

この「素材は発注側・形は制作側」の線引きは、ホームページリニューアルのように既存サイトを作り直す場合でも同じです。古いサイトの文章をそのまま流用するのか、新しく書き直すのかを、ページ単位で先に決めておくとスムーズに進みます。

> 今日できること:手元にある会社案内・パンフレット・過去の提案資料を1か所に集めておいてください。完成原稿でなくても、これらが揃っていれば制作会社が文章化を進められます。

写真をどうするか(撮影・支給・素材・生成画像の使い分け)

写真の用意には、大きく4つの選択肢があります。それぞれ品質・スピード・費用(工数)が違うので、ページごとに使い分けるのが現実的です。

1. 撮り下ろし撮影 … プロが新たに撮影する。品質は一番高いが、撮影を手配するぶんの工数が乗ります。会社の顔になるトップページや施設写真に向いています。
2. 発注側から支給 … 手持ちの写真を使う。早くて費用も抑えられますが、使う前に3点を確認します——解像度が十分か(Webで粗く見えないか)、掲載の許諾があるか写っている人・商品・第三者の同意があるか
3. ストック素材 … 有料・無料の写真素材を使う。すぐ用意できますが、他社と被りやすく没個性になりがちです。
4. AI生成画像 … 生成AIで作る画像。当社は使ってよい方針ですが、無条件におすすめするわけでも、全面禁止でもありません。理由は、実際に事故を複数回踏んでいるからです。

AI生成画像でこれまで実際に起きた事故は、たとえば画像内に崩れた日本語の文字が描かれてしまう、人物の手が3本になる、機器に架空の製品名が乗る、といったものです。書類を写す構図は特に文字化けが起きやすい。そこで当社は「公開前に必ず等倍で目視確認する」を確定した運用ルールにしています。カード表示の小さいサイズでは気づかなくても、記事ページでは大きく表示されて破綻が見えることがあるためです。

この「使ってよいが、公開前に必ず人の目で確認する」というのが、当社が実際の失敗から決めた正直なところです。断定的に「AI画像は危険だから使うな」でも「AIで全部作れば安い」でもありません。

> 今日できること:手持ちの写真を「使える/使えない」で仕分けてください。判断基準は、①Webに耐える解像度があるか ②写っている人・商品・第三者の掲載許諾があるか、の2点です。使えない写真は、撮り下ろしが要る候補になります。

原稿が用意できないまま進めるとどうなるか

役割分担を決めずに契約すると、着手後に「原稿待ち」で工程が止まります。デザインや仕組みは先に進められても、中身(文章と写真)が入らないページは完成できないからです。冒頭で触れたとおり、制作期間が延びる最大の要因はここにあります。誰が原稿を書くか曖昧なまま進めると、公開直前まで仮テキストのページが残り、最悪そのまま公開されてしまうリスクにもなります。

よくある失敗が、契約書に「原稿はお客様にご用意いただきます」と一言だけ書いてしまうケースです。これだと発注側は「完成した文章を自分で書かないといけないのか」と受け取って固まってしまう。実際にお願いしたいのは、完成原稿ではなく事実の提供なのに、線引きが「作業」で書かれているせいで話が止まるのです。

悪い例:「原稿はお客様にご用意ください/写真は別途」とだけ伝える。→ 発注側が「完成原稿を書け」と受け取って手が止まり、着手後に工程が止まる。

良い例:「事業の中身・実績の数字・掲載許諾のある写真は、御社にしか出せない一次情報なので必ずお願いします。一方で構成・見出し・文章化・撮影手配はこちらで担えます。当社のヒアリングでは着手前に『どのページの原稿を、誰が、いつまでに書くか』『写真は何点・撮り下ろしの要否・使用条件』を一つずつ確認しています。ここが埋まればライティングは進められます」と、役割で線を引き、埋めるべき空欄まで一緒に決める

だから当社は、着手前に「どのページの原稿を、誰が、いつ書くか(既存流用/自社執筆/制作会社にライティング依頼)」を先に確定させます。ここが埋まっていれば、制作は止まりません。発注前の準備と工程の関係については、あわせてホームページ制作の期間の記事もご覧ください。原稿の準備状況が、そのまま公開までのスケジュールを左右します。

なお、原稿・写真・取材の「あり/なし」で必要な作業量(=見積り)が動くのは事実ですが、具体的な金額は要件が固まってからでないと出せません。この記事では金額そのものではなく、なぜ費用に幅が出るのかという構造だけをお伝えしています。要件が固まっていない段階の概算は、どうしても幅の広いものになります。福岡のホームページ制作会社 AliveCastでは、役割分担を着手前に整理したうえで、無料でお見積りのご相談を承っています。

> 今日できること:載せたい実績の「数字」を、出所(どの資料の数字か)と時点(いつ現在か)とセットで書き出してください。裏が取れない数字は載せない前提で仕分けると、あとで差し戻しが起きません。

変わること・当社にできないこと(正直な線引き)

最後に、この記事の限界も正直に書いておきます。

  • 分担は案件ごとに変わります。原稿を自社で書ける会社もあれば、全面ライティングを依頼する会社もあります。本記事は「原則の線引き」を示すもので、個別の分担は必ず着手前のヒアリングで一件ずつ決めます。
  • 掲載写真の許諾(人物・第三者・他社商品)は発注側でしか判断できません。ここは制作会社が代われない領域です。
  • 金額は本記事では扱いません。原稿・写真・取材の有無で工数が動くという構造だけをお伝えしています。具体額は要件が固まってからのお見積りで提示します。

> 今日できること:ページごとに「この原稿は誰が書くか(既存流用/自社執筆/制作会社に依頼)」を一覧にして、着手前に埋めてみてください。これが埋まっていれば、制作は止まりません。

よくある質問

Q. ホームページの原稿は誰が書くのが普通ですか?
A. 事業の中身や強みという「事実」は発注側にしか出せないため必ずお願いしますが、それを文章にする作業は制作会社が担えます。箇条書きや既存資料、口頭のヒアリングがあれば書き起こせるので、完成原稿を発注側が用意する必要はありません。

Q. ホームページ制作で発注側が準備するものは何ですか?
A. 事業・サービスの中身、実績の数字(出所と時点つき)、社内の言葉や理念、掲載許諾のある写真、ロゴやブランド規定の5つです。いずれも「正しさを保証できるのが発注側だけ」の一次情報で、制作会社が想像で埋められない部分にあたります。

Q. 写真は制作会社に撮ってもらえますか?
A. 撮影手配は制作会社が担えます。選択肢は撮り下ろし撮影・手持ち写真の支給・ストック素材・AI生成画像の4つで、ページごとに使い分けます。ただし人物や第三者が写る写真の掲載許諾は発注側でしか判断できないため、そこはご確認をお願いします。

Q. 原稿が用意できないまま制作を始めるとどうなりますか?
A. 着手後に「原稿待ち」で工程が止まり、制作期間が延びる最大の要因になります。誰が書くか曖昧なまま進むと公開直前まで仮テキストが残るため、着手前に「どのページの原稿を、誰が、いつまでに書くか」を決めておくことが重要です。

Q. AI生成画像はホームページに使ってよいですか?
A. 当社は使ってよい方針ですが、公開前に必ず等倍で目視確認する運用にしています。過去に文字化けや人物の破綻といった事故が実際に起きたためで、無条件のおすすめでも全面禁止でもなく「確認を前提に使う」という立場です。

どこまでを発注側で、どこからを制作会社に任せるか——この線引きは、着手前に一件ずつ決めておくほど制作がスムーズに進みます。福岡でホームページ制作・リニューアルをご検討中で、準備の進め方から相談したい方は、お問い合わせください。役割分担の整理からご一緒します。